抗ガン剤も使わず、自分で治せる自律神経免疫療法 湯島清水坂クリニック 院長 宮島賢也先生

抗ガン剤も使わず、自分で治せる自律神経免疫療法

自律神経免疫療法は、自律神経のアンバラスを知り、生活習慣や心の持ち方などを変えて免疫力を元に戻す療法です。原則として薬は使いません。医療機関などでは、生活(運動、食事、考え方、睡眠など)の基本指導と、磁気針による治療点への刺激で免疫を上げていきます。

2006年9月より湯島清水坂クリニックの開設にかかわった橋本社長(株式会社サンヘルスデザイン)に、自律神経免疫法について教えていただきました。

薬は使わないとお聞きしたのですが・・・?
そうですね。自律神経のバランスを整えていくことで、病気が治ると考えています。病気はすべて血流障害が原因です。免疫が低下して血液の流れが悪くなっている状態を、本来の血液の流れに戻してやることが大事です。 白血球のなかにはリンパ球と顆粒球があり、その占める割合でかかりやすい病気がわかります。健康な人は白血球中のリンパ球が35~41%です。45%以上になると、副交感神経が過度に優位になった状態で、免疫システムが過剰に働いて、アレルギー系の疾患が起こりやすくなります。その場合は、交感神経が活発になるように、日光に当たる、食事を減らす、甘い物や炭酸飲料を摂らないなど、医師がアドバイスをします。 それから副交感神経が優位になっている人は、ストレスに弱く、手足が冷えがちです。体温も低いでしょう。いろいろな疾患が考えられますが、特に乳がんを患っている方に多いです。この場合も、湯たんぽなどで外から体を温め、食事を見直し、運動をすることで、早く良くなりやすいです。

逆に交感神経が優位になった場合はどのような疾患にかかりやすいのでしょう?
リンパ球が20%くらいになると、高血圧や糖尿病、ガン、パーキンソン病などになりやすくなります。 この場合は、副交感神経を優位にしてリンパ球を増やすことで、病気が治っていきます。まず、体を冷やさないこと。湯たんぽやカイロ、お風呂などで体を温めます。睡眠時間をきっちり取り、ストレスをため込まないことです。夜12時までには寝るように。激しいスポーツよりも、軽めの楽しいものがいいですね。勝負のかかったものは、交感神経を刺激しますからお勧めできません。食べ物では、辛い強い刺激のものは控えるようにしてください。  

まじめな人は、ガンになりやすいです。何でも引き受けてしまいがちですが、「できない」と断ることも大事です。例えば、介護をしている人なら、一月に一回でもいいから、ヘルパーに頼んで遊びに行くとか、仕事の大変な人は時にはサボるとか。 ゆったりすることで、副交感神経が優位になるのです。 また、息を吐くときに、吸う時間の2倍くらい長く時間をかけて吐くようにするだけでも、副交感神経が活発になります。

交感神経を活発にするのは簡単なのですか?
薬を飲むことでも交感神経優位になりますよ。ステロイドや抗ガン剤などはすぐに交感神経を優位にします。それから落とし穴というか、意外に消炎鎮痛剤が同様に交感神経を優位にします。かぜ薬にも入っていますし、頭痛薬、痛み止めなどは家庭に常備している方も多いでしょう。手が出やすいですね。 でも、薬では生活習慣病は治せません。薬をずっと飲み続けることは、病気の治りを遅くするばかりでなく、肝臓にも負担をかけます。 「心の持ち方」は症状にダイレクトに影響しますね。せっかく良くなっていても、たとえば、配偶者が亡くなったり、子どもの受験があったり、親の介護が必要になったりすると、また悪化するケースがあります。

「心の持ち方」については、院長の宮島賢也ドクターがメンタルセラピーを提案しています。数冊書籍も出版され、本を読んで、クリニックを訪れる方もいるそうです。お話を伺いました。

がんが消えてしまった人もいるそうですが、どういう方ががんを消すのですか?

がんを怖がらず、がんを、生き方を変えるメッセージだと受け取った人です。がんの恐怖を持っている人は、悪い方へ引っ張られてしまいます。どんな病気にしろ、体が、今の生き方は苦しいよ、と訴えているのです。何かストレスがかかっているよ、というメッセージなのに、薬で症状を抑えてしまって、気づかずにいたりします。 食生活、人間関係、考え方、このなかに苦しくさせている原因があることが多いです。それに気づき、楽になっていけば、メッセージである病気は消えていきます。

がんは、どれくらいで消えていくのですか?
人により1ヶ月、3ヶ月、半年で消した人、長くかかった人など、さまざまです。

それはどれくらいのステージの場合でしょう?
ステージは関係ありません。末期で抗ガン剤は効かない、とドクターに言われた人でがんを消された方もいます。特に悪性リンパ腫は、気持ちが変わるとスーッと腫瘍が小さくなっていきますね。

***症例報告書より****
●悪性リンパ腫(40代男性) 
2005年発症 抗ガン剤、放射線治療行う。2008年再発、受診。

●膵臓ガン術後、肝移転(50代男性)
2008年膵臓ガン(ステージⅠ)発症 2ヶ月後に手術 3ヶ月後肝臓に移転 2010年受診

・・・続きは希輝(きらら)通信8号に掲載しています・・・・

~編集担当・しろがねの感想~

「薬を使わないで、病気を治す」。それを聞いたときには、とてもびっくりしました。病気=病院=薬という考えにどっぷり使っている私たち。本当は「免疫」という強力なしくみを有しながら、体や心に悪い生活習慣を持っているから病気になったのだ、それを改めれば病気は治る・・・。そして、実際がんで悩んでいた方が、治っていました。 この記事で、私は自分の「免疫力」を信用し大事にするようになりました。簡単に薬を使わず、免疫力をアップすることを考えるようになりました。